「フレンズ 帰国生 母の会」教育情報

新聞や官公庁出版物で発表された教育情報を国内外の方に発信します。

2016年03月

文部科学省の有識者会議は2020年度から実施する大学入学新テストについて最終報告をまとめた。
2020~2023年度はマーク式に加えて40~80字程度の短文記述式の問題を当面、国語と数学で導入。英語は「話す・書く・聞く・読む」の4技能を重視する。2024年度からはコンピューターを使った出題・解答(CBT-Computer Based Testing)に切り替え、200~300字程度の長文記述式問題も導入する。2020年度からはAO入試や推薦入試でも受験生の高校の調査書などを活用し、学力を測るよう求めた。

<東京都内の公立小学校での英語教育の新たな取り組み>
・福生市は2016年度から独自の英語授業を導入し、小学1年生の英語の時間を年間5時間、4年生では18時間、5・6年生では正規の授業として35時間を確保する。また小6の英検5級と中3の英検3級受験を対象として英語検定試験受験料の公費負担を始める。
・2006年度に区立小学校に英語科を新設し、専門の日本人指導員による独自のカリキュラムを拡大した品川区は、発音や聞く力を養う目的で2014年度に導入した日本昔話などの英訳教材使用校を現在の14校から2016年度は倍増し、更に2017年度には全小学校37校に広げる。
・世田谷区は2016年度、教員をサポートする「英語活動支援員」を対象に産業能率大学と連携した研修を始める。産業能率大の体系的な研修プログラムを活用し支援員の質を底上げする。

2020年度から小学校で導入予定の英語教育について、文部科学省の中央教育審議会の作業部会は下記の授業時間確保策を了承した。
・平日の授業を週1回増やす。
・土曜日を活用する。
・夏休みなど長期休暇を活用する。
・45分授業を60分授業に延長する。
・「朝の会」など短時間学習の組み合わせをする。
2020年度以降正式な教科となる英語は小学校3・4年生は年間35回(平均週1回)、5・6年生では現行の2倍の70回(平均週2回)実施される予定。

東京都教育委員会は子供たちが英語を体験できる「英語村」を2018年9月末までに江東区青梅「タイム24ビル」に開設する。
小学5年生から高校3年生を対象に、英語しか使えない日常生活を疑似体験する。プログラムは通所コースと宿泊コースを設ける。
1度に600~800人が利用できる規模となる。

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